アマゾン茨木フルフィルメントセンターで発生した火災について、発生から現在(11月12日昼現在)までの状況をまとめています。
火災発生からすでに24時間経過していますが、11月12日昼現在の時点で、まだ鎮火していないということですが、
出火当時、施設内には約370人の従業員が勤務していましたが、全員が避難し、近くの公共施設などに移動しています。
報道によると、出荷場所は、4階建て倉庫の3階部分、主に荷物保管エリアから出火したとみられているそうです。
茨木アマゾン火事の原因は?
記憶に残っている方もおられると思いますが、2017年に発生したアスクル(ASKUL)の首都圏物流センター(埼玉県三芳町)の大規模火災の時の原因を調べてみました。
【出火原因】協力会社(古紙回収業者)の従業員によるフォークリフトの不適切な使用が原因だった。
フォークリフトの作業中に、廃段ボールがエンジンなどの高温部に接触し、着火したとされました。
その後の裁判で、2023年に東京地裁は協力会社側(株式会社 宮崎)の過失を認定し、アスクルに対して約51億円の損害賠償を命じる判決が下りました。
さらに、控訴審では、2024年2月に、賠償額を約94億2千万円に増額する判決を言い渡しました。
この時に火事の鎮火までにかかった期間は、12日間でした。
茨木アマゾン商品の配送(遅延/キャンセル)はどうなる?
倉庫内に保管されていた発送用の荷物が燃えているとの報道があるため、商品の配送に影響が出てくることが予想されます。
現時点では、Amazonは、火災による物流への影響(配送遅延/キャンセル)について公式には発表されていませんでした。
今回火事になっている「アマゾン茨木フルフィルメントセンター」は、Amazonが独自開発したロボットが倉庫内を移動する自動化システムを導入していた拠点(国内で2番目)になっていた倉庫だということです。
火災による被害が一部なのか、全損なのかによっても違うと思いますが、倉庫の自動化システムが、復旧に与える影響は大きいことが考えられそうですね。
2017年に起こった、アスクル倉庫の火災(一般的なベルトコンベヤシステム)と比較しても、最新鋭の自動化システムをゼロから再構築するとなると、数か月から場合によっては年単位の長期的な復旧期間になる可能性も考えられそうです。


コメント