こんにちは!
2026年5月31日(日)に放送されるフジテレビ「ザ・ノンフィクション」は、日本で唯一のデスマスク職人・権藤俊男さん(72歳)に密着した「生けた証を抱きしめて~愛するあなたとデスマスク~」です。
#ザ・ノンフィクション
5⃣月3⃣1⃣日(日)午後1⃣3⃣時4⃣0⃣放送📺
「生きた証を抱きしめて~愛するあなたとデスマスク~」愛する人の顔をずっと見ていたい…故人の面影を形として残すデスマスク…喪失を抱えた家族の思いと向き合う日本で唯一の職人…「デスマスクの向こう側」にある心の物語… pic.twitter.com/fyyl72rwou
— 【公式】フジテレビ ドキュメンタリー (@fuji_docu) May 24, 2026
今回の放送で、権藤さんの生き方と同じくらい私たちが釘付けになってしまうのが、新たに弟子入りしたという27歳の青年・元さんの存在ではないでしょうか。
「人に寄り添う仕事がしたい」と志して厳しい職人の世界に飛び込んだ元さんですが、番組予告では「現場での一つのミスをきっかけに気持ちが揺れ始める…」という、ハラハラするような展開が紹介されています。
唯一の師匠である権藤さんの元で、現在も弟子を続けているのか気になったので、工房スカラベの公式HPやInstagramなどを調べてみました。
しかし、現時点では元さんのプライベートや「その後」に関する詳細な情報は一切公開されていませんでした。
(※番組放送後に情報が公開されたら追記していきます。)
そこでこの記事では、
- 元さんの「葛藤」
- 後継者問題
- 夏目漱石とデスマスクの歴史
- 現代の遺族の救い
という深いテーマまで、一歩踏み込んで考えていきたいと思います。
師匠・権藤俊男さんが「デスマスク職人」になるまでの学歴や経歴プロフィール、デスマスクをなぜ「金色」にするのかという優しい理由については、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶【あわせて読みたい】権藤俊男wiki経歴|結婚や家族(妻・子供)は?デスマスクがなぜ金色なのか理由も調査

27歳の弟子・元(はじめ)さんが抱いた葛藤と後継者問題の現実
出典元:【公式】フジテレビ ドキュメンタリー
まずは、今回の番組の大きな軸となる弟子・元さんについて、現時点で分かっている事実をまとめました。
最初は権藤さんの仕事に強く惹かれていった元さんですが、やはり「死」と向き合い、やり直しのきかない一発勝負の現場は、想像を絶するプレッシャーだったはずです。
予告にある「現場での一つのミス」が一体どんな内容だったのかは、放送で確認したいと思います。
なぜ弟子が去っていく?デスマスク職人を阻む「生活の壁」
最期の顔を形見に残す 「デスマスク」というしのび方 権藤俊男(工房スカラベ代表) – 日本経済新聞 https://t.co/gqsto9Rb83
— 日経 文化 (@nikkei_bunka) May 21, 2024
実は、権藤さんのもとにはこれまでにも何人もの弟子候補がやってきたそうなのですが、全員が去っていってしまったという厳しい現実があります。
その理由は、職人の世界にありがちな「技術の厳しさ」だけではありませんでした。
最大の原因は「この仕事だけで生活していくことは難しい」という過酷な経済的現実にあります。
権藤さんの元に届くデスマスクの製作依頼は、年間でわずか10件ほど(月に1回あるかないか)です。
1体が約18万~39万円という価格設定を考えると、年間総売上は120万円ほど。
ここから材料費や交通費などの経費を引けば、とても若い人がこれ一本で生計を立て、結婚したり将来を設計したりできる金額ではないことが分かります。
師匠の権藤さん自身も、長年「葬儀社」で会社員として働きながら家族を養い、定年退職したあとのセカンドキャリアとしてこの工房を始めました。
27歳という、これからの人生を築いていく年齢の元さんにとって、「人に寄り添いたい」という高潔な理想と、「生活を成り立たせる」という現実の狭間で気持ちが揺れ動くのは、至極当然のことだと思います。
一人の青年として、その葛藤には深く共感してしまいますよね。
師匠・権藤俊男さんが「デスマスク職人」になるまでの学歴や経歴プロフィール、デスマスクをなぜ「金色」にするのかという優しい理由については、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶【あわせて読みたい】権藤俊男wiki経歴|結婚や家族(妻・子供)は?デスマスクがなぜ金色なのか理由も調査

デスマスクの歴史|夏目漱石の死に顔から現在の遺族の救いまで
ここで少し視点を広げてみましょう。
私たちはなぜ、元さんがそれほどまでに魅了され、かつ圧倒された「デスマスク」という文化に、これほど心を揺さぶられるのでしょうか。
デスマスクの起源と「夏目漱石」のエピソード
権藤さんのお話によると、デスマスクの発祥は古代エジプトだといわれています。
ツタンカーメンの黄金のマスクなどが有名ですよね。
かつては、歴史的な記録や、高貴な人物の権力を誇示するための儀式的な意味合いが強いものでした。

ところで、日本でも、著名人のデスマスクがいくつも保管されているのをご存知でしたか!?
特に有名なのが、文豪・夏目漱石や森鴎外、そして政治家の犬養毅などのものです。
夏目漱石 , デスマスク , , , , , pic.twitter.com/ECOp06ShV4
— みどりの図書館 (@nekochanniko) November 24, 2025
当時の技術では、偉大な功績を残した人物の「最期の面影」をそのまま後世に伝えるための、最も確実でリアルな「資料」としての役割を果たしていました。
教科書の写真で、夏目漱石のデスマスクを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
現代における役割の変化|歴史的資料から「遺族の救い」へ
出典元:【公式】フジテレビ ドキュメンタリー
時代は流れ….現代はスマホ一つで、写真だけでなく、生前の声や動いている姿などの動画まで、誰でも簡単に、大量に遺せる時代です。
それなのに、なぜ今も一般のご家族が、権藤さんのもとにデスマスクを依頼するのでしょうか。
そこには、テクノロジーがどれだけ進化しても埋められない「触れたい」という人間の根本的な願いがあるからだと感じます。
権藤さんの元に依頼を寄せるのは、以下のような、深い喪失感を抱えたご家族ばかりだということです。
- 幼い子どもを突然失った両親
- 大好きな父親を亡くした息子
- 目の前で突然倒れ、帰らぬ人となった妻を偲ぶ男性
写真や動画は、画面の向こう側の「過去」の姿です。
しかし、立体的な形として遺されたデスマスクは、今、目の前に「存在」してくれます。
完成した金色のマスクを前に、涙を流しながらも笑顔を見せるご家族たちは、その頬に触れ、愛おしそうに抱きしめるそうです。
それは単なる「死者の顔」を見つめているのではないはずです。
手に触れることで、大切な人が確かにこの世界に生きていたという「証」を感じ、残された遺族が深い悲しみ(喪失感)から一歩を踏み出し、立ち上がるための「救い」そのものになっているということだと思います。
確かに、写真や映像よりも「手に触れる」ことでより鮮明に故人を思い出すことができるような気がします。
夏目漱石の時代のような「偉人の記録」から、現代は「愛する家族の心を救うためのもの」へ――。
デスマスクの本質は、形を変えて、より個人の心に寄り添う温かいものへと進化しているのかもしれません。
まとめ|元さんの決断と「後継者問題」の行く末を見守ろう
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今回は、「ザ・ノンフィクション」に登場する27歳の弟子・元さんの葛藤や、デスマスクという文化が持つ深い意味について考察しました。
「人に寄り添いたい」という純粋な想いだけで続けるには、あまりにも重く、そして経済的にも厳しいデスマスク職人の道。
その答えは、ぜひ5月31日(日)13:40からのフジテレビの放送を、ご家族や元さんと同じ目線でじっくりと見届けたいと思います。


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