愛知県の民放・TBS系の「あいテレビ」に対して、4111万円の賠償を求めるセクハラ裁判が始まりましたね。
「あいテレビ」側は ”当社の認識との間に相違がある” として、全面的に争う姿勢を示しているということだそうです。
こういった裁判は、お金や金額の問題ではなく、人の尊厳の問題なので長期化しそうだなと、フジテレビ問題を思い出した次第です。
あいテレビ・セクハラ裁判のフリーアナウンサーは誰?
深夜番組『鶴ツル』に出演していた女性フリーアナウンサーで、度重なるセクハラ行為に対して、プロデューサーに複数回相談したこともあったそうです。
『鶴ツル』の放送開始当初から性的な言動に悩まされていたということなので、約6年間もの長期間、我慢をされていたことが考えられます。
訴状に添付された書面には、大下香奈アナウンサーへのセクハラ内容として、
下ネタや性的な言動・身体に触ったり、服のファスナーを下ろすなど37の具体的な場面が挙げられているそうです。
あいテレビセクハラ裁判までの流れ
『鶴ツル』プロデューサーに相談
【地方のフリーアナウンサーで女性】という弱い立場にありながらも勇気を出して相談された大下アナ。
しかし、具体的な対応がなされず、改善されないまま収録が続いたことで、心身共に不調をきたすようになったそうです。
比較になりませんが【パート主婦】の弱い立場でセクハラ・パワハラに受けたことがあります。
そこに【若さ・年下】が加わると、さらにヒドくなります。
その時は『最悪、辞めさせられる覚悟』で上司に相談をしました。
大下アナも「フリーアナウンサーという立場上、仕事を失う覚悟がなければ改善を求めることができなかった」と述べておられたそうで、その気持ちはよくわかります。
BPOに報告・審理へ
BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送人権委員会は、
どういうことかというと・・・
人権侵害の責任を問うためには、大下アナの意に反していたことに放送局が気づいていたかどうかが重要なんだそうです。

プロデューサーに相談したのに気づいてないって意味不明。
要は「あいテレビ」側が、大下アナの進退をかけた相談に対して、真摯に受け止めなかっただけなのでは?
と疑問に感じました。

BPOの心理結果が8月に出たことを受けて「法的に訴えるしかない」と提訴することになったようですね。
テレビ業界だけに関わらず、一般的にも時代の流れについていけていない人もいて、
「それくらいのことで」と言わんばかりの考えもまだまだ耳にすることがあります。
今回の大下アナの場合も、段階を踏んで抗議をしているにも関わらず、真摯に取り合っていなかったことに問題があるように見えました。
まとめ|あいテレビセクハラ裁判のフリーアナウンサーは誰?『鶴ツル』大下香奈と共演者に何があった?
不眠や倦怠感・過食嘔吐・突発性難聴などに悩まされるようになり、2021年11月に降板して以降も、重度のうつ病やPTSDの診断を受け、現在も万全な体調ではないそうです。
一度受けた心の傷が回復するにはかなりの時間を必要とするため、それまでと同じような生活は難しくなっていることでしょう。
裁判が長引くことで、さらに心身に負担がかかってしまうのではないかと心配ですが、大下アナはそれを承知の上で尊厳を取り戻すための裁判をしたのだと思っています。
今後もこの裁判を注視していきたいと思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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