こんにちは、ピンキーです!
本日は『月曜から夜更かし』でも取り上げられていた、大阪の『だんじり祭り』についてお伝えしていきたいと思います。
「だんじり」は西日本を中心に伝わる伝統行事の1つで、近畿だけでなく中国・四国地方にもあるそうです。
今回は、大阪の泉州地区と言われている岸和田市で行われている「だんじり」について主にまとめています。
「だんじり」は豊作や豊漁を祈願して行われるお祭りで、日本の祭礼に奉納される山車(だし)をひいて町内を駆け抜けるように移動します。
江戸時代中期に始まったと言われる300年以上続く伝統的なお祭りで、多い年で40万人もの来場者が集まる人気のお祭りです。
しかし一方では、
- ヤバい
- 危ない
- やめるべき
- 頭おかしい
という声も毎年聞かれるのは間違いない事実です。
伝統的なお祭りに対して「なぜやめないの?」というような声が毎年聞かれるのでしょうか?
この記事では、
✅なぜなくならない?理由は?
について知ることができます。
これらのことが気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
だんじりがヤバくて危険と言われる理由
岸和田のだんじりについて少しでもご存知の方は、「毎年のように事故が起こっている」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
ただ「やめるべき」「なくなれ」などと言われるほどの『やばくて危険な理由』とは具体的にはどのようなことなのでしょうか?
ヤバくて危険な理由①「やりまわし」
岸和田のだんじりの魅力の1つは、巨大な山車をフルスピードで引きながら交差点や住宅街の曲がり角を曲がる「やりまわし」と呼ばれるパフォーマンス。
4トンほどあるあの巨大なだんじりを猛スピードでひく姿は迫力があってかっこよく、一度みたら忘れられないインパクトがあります。
車でいう「ドリフト走行」のようなもので、山車(だし)の上に乗る「大工方」と呼ばれる花形には命綱はなく、高度なバランス能力は必須で危険度はMAX!
危険であるからこその”ドキドキハラハラ感”が観客をより魅了しているのだと思います。
「大工方」はバランスを取るだけでなく、屋根の上でうちわを手に持って踊りながら、全体の指揮を取る役割も担っており、「大工方」に選ばれることはかなり名誉なこととなっています。
ヤバくて危険な理由②「事故」
「危険なお祭り」としても有名な岸和田のだんじり祭りですが、そう言われるのは毎年のように事故が起こるからです。
事故の内容も最悪なもので「死亡事故」となっています。
2023年にも山車とガードレールの間に挟まれて救急搬送されその後、出血性ショックによる死亡となるケースがありました。
それ以外にもだんじりが転倒し、下敷きとなったことで死亡しているケースなどもあり、死亡事故が一度や二度ではありません。
それ以外にも「骨折」などの事故もあり、だんじりで怪我をするということは、大きな事故につながる可能性があり、
他府県から見ると「命がけでするような祭りはやめた方がいい!」「なぜそんな危ない祭りをやめないの?」と疑問に思われるのも理解ができますね。
ヤバくて危険な理由③「住民の苦情」
だんじりは本番のお祭りより1~2ヶ月前から練習が行われ始めます。
地域住民の中にも様々な理由で迷惑行為と感じている人もいるようです。
- 22時すぎまで太鼓の音が鳴り響いている。
- 練習後にお酒をのんで夜中まで騒がしい。
- 生活道路を閉鎖されるので出勤時間の調整が必要。
- だんじりが家の外壁などにぶつかって壊される。
- 半強制的なご祝儀(寄付金)の集金が自宅に来る。
特に「練習がうるさい」「朝からうるさい」「遅くまでうるさい」など、騒音に対する苦情が多くみられましたが、
赤ちゃんがいるお宅などはどうされているのかちょっと気になりました。
窓を閉めても余裕で聞こえてくる太鼓など鳴り物の練習などは間違いなく一発で起きてしまいますよね。
実家に避難とかするのかな・・・?
だんじりが家の外壁にあたって壊されるという話は直接聞いたこともあります。
地域で行われているが故に、あまりキツく注意もできないという意見もあり、住民ならではのヤバい理由があることがわかりました。
だんじりはなぜなくならない?理由は?
前の項目で「ヤバくて危険」だと言われる理由は、「やりまわし」などの危険なパフォーマンスがあるだけでなく、
命にかかわるような事故が起こっており、
地域住民だからこそ迷惑と感じることもあるということがわかりましたよね。
では、なぜそのようなお祭りがなくならないのでしょうか?
ここでは、なぜなくならないのか?その理由についてまとめてみました。
なくならない理由①「人気の祭り」
「人気のお祭り」であることが理由の1つであることが考えられます。
「地域ブランド調査2022」では認知度の高いお祭りとして1位の阿波踊り(阿波市)に次ぐ2位となっています。
観光客も多く集まることで経済効果が高く、過去には40億円以上の経済効果をもたらしているという試算を発表していました。
だんじりが人気がなく、続ければ続けるほど毎年赤字が出てしまうという状況ならいざしらず、
人気のお祭りであれば、「祭りをやめる」ということは、億単位の経済波及効果を捨てるということになります。
だんじりがなくならない理由の可能性は高いのではないでしょうか。
なくならない理由②「伝統の継承」
江戸時代から続いた伝統のお祭りを継承していくという重要な責務をになう役割があるということです。
地域の文化的な価値が維持され、コミュニティの結束力も強いものとなっていき伝統が数百年にわたって引き継がれていく・・・
そういった意味合いがあることは無視できません。
ただし、2024年2月を持って1000年の歴史があるとされる、岩手県奥州市の黒石寺に伝わる「蘇民祭」は、少子高齢化の煽りを受けて運営そのものが難しくなり終了することとなりました。
「統計で見る市区町村のすがた2024」によると、大阪府の人口は全国で3番目に人口の多い都道府県です。
つまり現在のところ「次世代への継承」が可能であるということが理由に挙げられると考えました。
なくならない理由③「危険は覚悟の上」
死亡事後が出たときにSNS上で「規制が必要」「やめろ!」という声が注目を集めました。
ただ、参加者や地元民と名乗る人たちが
- 「危険を承知で乗っているし引いている」
- 「嫌ならだんじりをやらない地域へ引っ越せばいい」
と投稿。
「危ないから参加しません」という人が増えれば継続していくことが難しくなるため、自然になくなってしまうのですが、
担い手が「危険とわかってやっている」「命がけとわかって参加している」ということになれば、だんじりはなくならないですよね。
まとめ|だんじりはなぜなくならない?ヤバくて危険でもなぜやめないの?理由を調査!
今回は、大阪岸和田のだんじり祭りがなぜなくならないのか?
ヤバい!危険!頭おかしい!と言われてもなぜやめないのか?
などについて調べてみました。
どちらの意見も理解できる部分があると感じましたが、実際に自分の夫や息子など家族が事故にあう危険があると思うと「なぜやめないの?」という気持ちになると思います。
「やめる・やめない」の二者択一ではなく、歴史のある伝統的な人気のお祭りをどうやったらより安全に続けることが出来るのかを検討し続ける必要はあるように感じました。
本日も最後までご覧頂きありがとうございました。
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